前編はコチラ
スマホが大量のメッセージを受領している音で目が醒める。
陽光が、いつもより眩しい。
そうだ、今、私はーーーーー
パタヤに来ている。
バンコクを後にした我々は、次なる目的地。海辺と性欲の混沌の血・パタヤにたどり着いた。
先ほどからメッセージの受信を続けるスマホに、目を落とす、
すでに先日帰国した、デストロイからのメッセージだ。
朝から、一体なんだーーーー
毎日、連日連戦の朝帰りで体が悲鳴をあげている。
頼むから、もう少し寝かせてくれ。
そう思いながら、彼からのメッセージに目を通す。
ちゃまさん、おはようございます!
俺、ベル(パタヤのニューハーフ・立ちんぼ)の事が本気で好きになりました
あれから毎日メッセージして、電話して。
最終日もホテル呼んで、お互いの人生観とか話しました。
普通にタイプだし、自分のこんな一面があるんだなって、彼女に気が付かされました。
次会った時、彼女とアナル・セックスします!
ー ツーショットが五枚添付 ー
ーーーーーー知らんがな
後編のメンバー:
私(のんちゃま・始祖の巨人)
タイ空港(DMK)でGrabカウンターが分からずに困っている日本人女子に「カウンターは、四番ゲートですよ^^」と優しく声を掛けた所、驚くほど普通にガンシカを食らってしまう。
東南アジア系の顔の為、街によく馴染む。
観光中、日本人のオバサンに「Could you take me a picture?」と聞かれた為「日本語できますよ^^」と回答したところ、「すごい、タイ人なのに日本語がお上手ですね〜!」と褒められる。
Do(下弦の六)
深夜2時、クラブで疲労困憊になってホテルに戻ろうとしている相部屋の師匠に対して「今から風俗嬢呼ぶから、しばらく帰ってくるな」とストレートに意見が言える、芯の通った真っ直ぐな男。
綺麗好きで衛生面を気にする彼は、前半戦のバンコクでは飲食店で「ここのキッチン綺麗なんですかね・・・」「氷は水道水なのかな・・・・」などを気にして居たが、後半に突入してからは頭のネジが外れてしまい、ウッカリSoi6の風俗嬢に対して生ハメ&生クンニをしてしまう。
山本五十六
滞在した高級ホテルのプールに入った際、テンションが上がり過ぎてしまいプールサイドにタオルが常備されているにも関わらず、なぜか全身ビショ濡れの状態でホテルのロビーに侵入。警備員に小声で「Fuckin Chinese…」と言われてしまい、隣国の評判まで落としてしまう残念な存在。
30バーツを支払いする場面でなぜか20バーツ札を三枚出して店員に苦笑いされてしまう彼だが、パタヤ編では気合を入れ直して「山本プレゼンツ・パタヤの美味しいご飯Best10」をグルチャに投稿。
しかし、彼のオススメ店は、”一件も”採用されることは無かったーーー
オゴ:
金策の為、男性向け底辺・個室ビデオ店で働く絶望のアラフィフの中年だが、底抜けに明るい。ビデオ店の店長(30代女子)にガチ恋をしてしまいアプローチを頑張った結果、9月のシフトが0日だったお茶目な男子。
パタヤ編からの新規参画メンバー。
Grabで2時間30分かかるバンコク→パタヤの高速道路を、ドライバーの爆走により1時間30分で到着した彼は、超田舎のローカル屋台で「ナマズのジャングルカレー」を食べてお腹を壊し、無念の脱糞をしてしまう。
この記事を、パタヤ・ヒルトンの下にあるスターバックスで書いている。
発展途上国で浸る金銭的な愉悦、実に良い。
風俗街なだけあって、パタヤの環境客は男性グループが多い。特に、インド・中華系。
おや?
日本人の声が聞こえる。ふと見ると、発育の良い、大胆な服を着た日本人女子が目に入る。。年齢は20代前半か。
プーケットやバリの方が、女子に人気のイメージが強い。ここパタヤに日本人、それも女子とは珍しい。
挨拶をしてみる。
「こんにちは!日本の方ですか?」
「・・・」
え?シカト?
「え、、、えっと、、、あ、こんにちは!」
「・・・」
え?
こんな異国の地でガンシカ喰らうの?
女子二人から、ゴミムシを見るような目で見られてしまった。
日本のクソメスは死ね。
なんでお前らは数ある旅行先からパタヤを選んだんだ?
パタヤって普通に考えて風俗街だろ。女が来て楽しい場所じゃねーよ。
飛田新地にカップルで来てるとか、女同士で来てるとか、クソほど萎えるんだよ。
男のテリトリーにメスが足を踏み入れるな。
気持ち悪いんだよ。
お前らクソJapは、プーケットか沖縄でも行っておけーーー
「まあ、ちゃまさん。そんなもんにしましょう。」
ふと我に帰る。
朝の出来事からつい、日本人女子に対する悪口をネチネチとしてしまったらしい。
我々は今、パタヤのビーチで夕焼けを眺めている。
「まあ、これでも飲んで」
ニッコリと笑ったDoが、赤く照らされた夕日に包まれる、黄金の液体を手渡す。
「シンハー(ビール)」
この地で、我々を何度も救ってくれた(?)、獅子の守り神である。
さて、今日我々は「Soi6」と呼ばれる、世界屈指のパタヤ風俗街に来た。
そして山本は、Soi6に入った瞬間、姿を消した。
Soi6の目の前に立った途端、大勢の女がまるでゾンビの如く我々に襲い掛かった。
ド即系の山本は、「オニイサーン」「チンチン、キモチク、ナロネー」とカタコトの日本語を話す女子に手を引かれながら、笑顔で店内に消えていった。
本当に、まばたきの瞬間の出来事だった。
の「アイツ・・・残金2000バーツ(1万円)しか無いけど大丈夫かな・・・」
オゴ「ダメでしょう・・・」
異変を察知した我々は、山本を見捨て、一旦外へ避難した。
そしてビールを飲み、今に至る。
Do「状況を整理しましょう。Soi6は、即系の我々には危険すぎる。」
の「ああ、、、女から逆アプローチなんてされたら、、、、」
オゴ「我々のような”隠キャ・非モテ”は、相手の思う壺です・・・・」
パタヤには色々と風俗がある。
・ゴーゴバー
・Soi6(置き屋)
・マッサージパーラー
・手コキマッサージ
・立ちんぼ
この中でも、特に”ゴーゴーバー”の女がレベルが高い。我々としては、是非、日本では相手にされないような”スト値10のハイレベ女子”に挑みたいものである。
その為、本日の行動目標としては「色々な店を冷やかして、最終的にゴーゴーバーの女(スト値10)を持ち帰る」とした。
しかし、初手に立ち寄ったSoi6で既に、女からのアプローチが思ったよりも激しい。最終ゴール地点である”ゴーゴーバー”に辿り着けるのか・・・・と思った矢先の、山本の離脱。
一同、不安を隠せない。
なんとしても、ゴーゴーバでハイレベと致したい。
焦りをビールと共に、流し込む。
Soi6の入り口に立つ。
「この通りを、通り抜けてみよう」というDoの発案に沿って、我々はここに挑むこととした。
通りに向かうと、両側の店から多数の嬢が声をかけてくる。
早足に通り抜けようとする。
すると、一人の嬢がこちらへくる。
嬢「ニーサン、コッチオイデ🎵」
嬢の豊かな乳袋が、私の腕にガンガンとすりよる。これはマズい。
そう思っていると、空いているもう片方の腕を、別の上に取られる。
ーーーしまった
嬢「オニーサーンw チンチン・ナメターイw」
どこでそんな日本語を・・・?
両手に擦り寄る、乳袋。どう脱却するかーーー
すると、目の前に、攻撃を潜り抜けたオゴの姿が見える。
オゴ「ちゃまさーーん!!!」
の「オ、、、オゴーー!!!」
オゴに、右手でを振るジャスチャーをする。すると、右手の嬢が一瞬腕を離した。
チャンスだ。
そのまま、右手で左の嬢も引き離す。
両手が完全にフリーになる。再び、嬢が私の動きを止めようとする。
しかしここで・・・・
デビルバットゴースト。日本でよく女子が使う逃げ技である。
まさか、私が、パタヤの地で使うとはーーー
オゴ「ちゃまさん、無事でしたか」
の「ああ、、、、なんとか、、、」
オゴ「・・Doさんは!?」
ふと後ろを振り向く。
そこには、嬢二人に両手を掴まれ、さらにもう一人の嬢に、チンチンをサスサスされて恍惚と屈辱の表情を浮かべるDoの姿があった。
Do「ちゃまさん・・・・もう僕は、ダメです。」
の「!? お前、ゴーゴーバーのハイレベとセケスする約束はどうしたんだよ!?」
Do「もう・・・・ここで・・・・良いです・・・射精します・・・・・・スト値10は、任せました」
オゴ「Doさーーーん!!!!」
3人の嬢に、店内に押し込まれるDo。
その表情は、まるで”天使”のような笑顔であった。
の「・・・・Doは、ここで見捨てる。俺たちだけで、ゴーゴーバーを目指そう」
オゴ「はい、、、まだ見ぬ、ハイレベの為に」
振り返ると、8人の嬢に囲まれているDoの姿が目に入った。
私・オゴだけになってしまった。
「ゴーゴーバーでパタヤで一番可愛い嬢を抱く」という悲願を達成する為に歩みを進める我々を、東南アジアのスコールが足止めする。
豪雨。
とてもでは無いが、外を歩く事ができない。
道が川みたいになってる。
とりあえず、セブンイレブン(タイにたくさんある)に避難。
店内には、同様の状況にはまってしまい、締め出しを食らった人間が溢れていた。
ふと店内を見ると、憎き日本人女性の姿もある。
ゴミムシを見つけた時の気分になる。
の「またアイツら・・・・バリにでも行っとけ」
オゴ「まあまあw」
意外と雨がやまないので、店内をクローリング。すると、別の女子二人組(現地人)を見つける。
発育が素晴らしい。こんな感じ。
二十歳くらいか。せっかくなので、英語で声をかける。
の「雨宿り中?」
女「うん、全然やまなくて」
店内を見ると、傘が置いている。雨もすこし弱くなっている。
5分ほど適当に雑談をしながら、軽く打診を仕掛ける。
の「俺が傘買うから、ホテルまで送っていくよ」
女「え、いいの?」
乗ってきた。
ここからうまくホテルに搬送する流れが作れるか。
の「俺のホテル綺麗だから、時間潰してっていいよ」
女「ホテルに行ったら何する予定?」
これはどうするか。
変に認識齟齬起きて「そんなつもりじゃ〜」で時間をロスするのも惜しい。
よし。
いつもの「アレ」を使おう。
の「ホテル行っても何もしないよ、するとしてもセケスくらい」
案件が笑う。
このルーティンは海外でも使える!?
勝てるか!?
すると、案件が耳元に口を近づける。
そして、ささやく。
「セケスは3000バーツ♡」
ああ。
そうか、そういうことなのか。
パタヤのセブンイレブンでは、”女体”が売っているのかーーー
セッケスの街はさすがである
の「・・・買います、支払いは現金d」
オゴ「ちゃまさん!? ゴーゴーバーは!?」
の「俺の主食はセブンイレブンだが、今まで女体を購入した事はない。このチャンスを逃したくない」
オゴ「・・・」
の「オゴ。 ゴーゴーバーは、お前に託した。まだ見ぬスト10を、必ず持ち帰ってくれ」
オゴ「・・・・・分かりました。」
そう言い残し、女の手を取って、イチャイチャカップル繋ぎでセブンを出る。
店内を出る際、このやりとりを全て見ていた日本人女子は、私をゴミムシを見るような目で見ていたーーーー
スト値10の女を持ち帰る。
そう約束したオゴは。
ゴーゴーバーに行く途中、ノリで立ち寄ったクラブで女子と意気投合。
限界の尿意を我慢しながらホテル搬送直前までたどり着くも、突如乱入したアゼルバイジャン人の男性にアモッグをくらい、無念の失禁により帰宅したーーー
そして、誰も。
パタヤのゴーゴーバーで美女を抱く事の無いまま、我々は旅を終えた。