「エレベータートーク」をご存知でしょうか。
読んではその名の通り、エレベーターに居合わせている数分、数十秒の間に相手に興味を持ってもらうトークの事を示します。
ある程度経験のあるナンパ師であれば無意識に出来ているこのエレベータートーク。
しかしこのトークスキルは、ナンパからビジネス、街コンや自己紹介といった広い場で活用する事が可能です。
本記事では、先ず一般的な「エレベータートーク」の解説をした後に、「じゃあ、ナンパの場合は?」の方法を解説します。
エレベータートークって何?
元々はアメリカの起業家が、投資家に対して自分のアイディアを売り込む際、エレベーターに乗っている数十秒の間を活用していた事が起源のようです。
アメリカでは「起業」というアメリカンドリームを夢見た青年が数多くいる為、こういった小さな場も最大限に活用して、まるでショートプレゼンテーションのように投資家へアプローチする必要があったのでしょう。
その為に彼らは、限られた時間内でいかに効果的に相手に売り込むかを入念に計画し、短い時間でしっかりと相手に伝える為に様々な工夫をしていました。
エレベータートークのポイント(ビジネス編)
ビジネス編では、起業家が投資家とエレベータに居合わせた際、どのように1分間で自分を売り込むかの方法を伝えます。
自己紹介(肩書と商品名を伝える)
いきなり話しかけてくる奴、怪しいですよね。
この怪しさを払拭する為に、あなたが誰でどのような商品を売ろうとしているかを伝えます。
例えば「〇〇と申します。今、〇〇という会社の〇〇をしておりまして、〇〇を担当しています。」といったように。
なぜ話しかけたか(結論から先に述べる)
その次に「投資をしてほしい。なぜなら~」と、先に結論を述べます。
そうする事によって、相手は「ふむふむ。投資をしてほしいから話しかけて来たんだな」と心の準備が出来ます。
ここでいきなり自分の商品の良い点を話したとしても、聞き手は「え..商品買ってほしいの?投資?それともただの自慢?」となってしまいます。
聞き手側に「この人何で話しかけて来たの?」と考えさせてしまうのは、効率が悪いです。
長々と話して最後に結論を言うのではなく、限りある時間を最も効率よく活用する為にも、先に結論から述べて理由を簡潔に話すトークスキルが、エレベータートークでは求められます。
相手の興味を惹く
相手の心の準備ができた段階から本番。
ここで、入念に準備を重ねた「ショートプレゼンテーション」を行います。
自分が思う商品の良い点や、他にはまねできない部分を伝えます。
ポイントは、短時間で分かりやすく自分のアイデアを伝えられるように要旨を絞り、簡潔かつ印象的に説明する事です。
クロージング
上記の要項を伝えた上で、最終的に「その結果何をしてもらいたいのか」をしっかりと伝えます。
例えば「もし〇円以上の投資をして下さるのであれば、〇日までに、この名刺に書いてあるEメールに連絡をして下さい。」といったように。
何故話しかけたかの目的を見失わずにしっかりとグリップし、その目的を拒否される事を恐れずに伝える事が重要です。
エレベータートークのポイント(ナンパ編)
ナンパ編では、ナンパ師が女の子に話しかけた際、どのように短時間で自分を売り込むかを考えます。
自己紹介(何をしていたのかを伝える)
ナンパで女の子に話しかけた場合、相手の女の子はナンパ師に対して「警戒心」を抱きます。
この警戒心を少しでも解き、相手が自分の会話に耳を傾けてくれるようにするために、自分が何をしていたのかを伝えます。
ポイントは、ビジネス編とは違い「名前」や「仕事」といった部分は伝えなくてもOK。「さっきまでそこで飲んで普通のサラリーマンなんだけど」といったような、一瞬で伝え終える内容で問題無いです。
なぜ話しかけたのかを伝える(結論から先に述べる)
当たり前ですが、女の子は「なんでこの人は私に話しかけて来たんだろう」という疑問を持っています。
それを解消するために、「飲みたくて話しかけた。なぜなら~」という説明を最初に行います。
街で話しかけて来た男がいきなり自慢話してきたり、「今日なにしてたの?」「何歳?仕事は?」と質問攻めにしてきても困りますよね?
こういった、女の子からすると不愉快なトークをするのを避けるために、例えば「良かったら一杯だけ飲みません?実はさっきまで友達と飲んでたんだけど、遅刻された挙句早めに解散になってしまって….ほろ酔いで少し飲み足りない気分で歩いていたら、ちょっと飲みたそうな顔をしているお姉さんが歩いていたから話しかけてしまった」といったように、なぜ話しかけたのかを先に伝えるようにします。
相手の興味を惹く
ここでは相手の話をうまく引き出しつつ、「この人と飲みたいな」と思わせるような鉄板エピソードを挟む等の工夫を行います。
言うのであれば、入念に準備を重ねた「ショートプレゼンテーション」のようなものです。
ビジネス編とどうように、冗長な言い回しはせず、相手にも伝わる単語で、自分の面白さを伝えられるように要旨を絞り、簡潔かつ印象的に説明する事です。
(僕はここをブリッジトークと呼びます)
クロージング
ここもビジネスと同じです。
上記の要項を伝えた上で、最終的に「なので、一杯だけ飲みませんか?」をしっかりと伝えます。
この際も「30分で良いので」や「奢るので」といったように、限りなく相手が「Yes」と言うようにハードルを下げます。
何故話しかけたかの目的を見失わずにしっかりとグリップし、女の子に拒否される事を恐れずにしっかりと自分の想いを伝えましょう。
最後に
ナンパの場合は、ビジネス編よりも様々な状況に遭遇し、また難易度も非常に高いです。
上記はあくまで僕の考えですが、実際僕も状況に応じて色々と手段を使い分けます。また、打診のタイミングや理論などは、ナンパ師それぞれで違うと思います。
それを踏まえた上で、自分の考えを以下に述べます。
よくナンパ初心者が陥りがちなミスが、女の子を質問攻めにしたり、興味の無い話題をしてしまうという事。
「今日は何をしてたの?」「何歳?」「仕事は?」「今から何するの?」このように、まるで就職面接かのごとくひたすら質問を浴びせられたら面倒ですよね。無視したくなりますよね。自慢話もそれと同じです。
ナンパでポイントになるのは、「事前に何を話すのか」を「数分程度」にまとめ、それを「スラスラと話せるようになる」事です。
相手に話を振り続けるのではなく、ある程度会話をリードする為に準備をしておく。
ナンパはその場のトーク力勝負ではなく、事前の対策で確率を上げる事が出来ます。