僕は本業のある人間なので、ナンパ講習を常時行ってはいません。
しかし、自分の教えるスキルの醸成や初心者がつまづくポイントの理解、そして何より本気で変わりたいという想いをもった方のサポートの為に、時間を作って講習をする事がたまにあります。今まで行った事のある講習は以下の2種類です。
① 短期講習|年に2,3回、各10人程度。60分の座学
② 長期講習(弟子化)|半年かけて徹底的に育成
①に関してはナンパの基本的な理論や考え方を説明します。他に講習されている方もいらっしゃる、要するに普通の講習です。
②は半年程度の期間を掛けて徹底した教育を行います。まだあまりナンパ界隈には普及していないようにも思います。
今回の記事では、実体験を通じた講習の考察(特にまだ普及していない長期講習)及び、講習選定のポイントに関して記載します。
短期講習に関して
60分程度の講習なので、過度な期待は禁物です。
今まで一度もナンパをしたこと無いという方や、イメージの沸かないという方のとっかかりとしては良いと思いますし、「講習を受けた」という記憶が自信に繋がります。
ポイントは、教わった内容を反芻しながら、自分自身で何度も街に出て試してみる事です。
短期講習関しては、講師側も時間の制約がある中での指導となるので、そこまで講習内容の差は無いと思います。
長期講習(弟子化)に関して
すこし長文ですが、ここは実体験も通じて細かく解説します。
「巨大な規制や独占企業に対して戦いを挑むような場面では、通常の熱意ではダメで、人間性と情熱の次元をはるかに高めなくてはならない。
ときに厳しく接することで従業員の内面を変え、自分と同じ次元にまで上がってきてもらいたいという考え方です。思想を注入し続けることで、人は変わります。自発的、自律的に動くようになるのです。」
日本を代表する経営者、稲盛和夫のリーダー論です。これと同じ事が、ナンパにおける弟子の育成にも言えると思います。
僕が弟子に徹底して伝えたかったのは「自立」です。ナンパ師として、なんとしても半年という期間で自立させる。弟子が見ているのが僕であってはいけない。僕の存在など忘れ、目の前の女性に対峙するようになってもらう。
良く詐欺師でいるのが「いつまでも搾取したいがために、講師=神だと思わせる為、徹底的に叩いていつまでも月額費を吸い上げる」というタイプ。
ナンパに限らずですが、宗教やネズミ講、ネットビジネスもこの類です。要するに「吸い上げ続ける」を目的とした講習が多いです。別にこの場を借りてこういったビジネスを大破させたい、とか論じるつもりはありません。
僕が半年でコミットしたかったのは「ナンパ師としての自立」でした。いつまでを僕を頼ってはいけない。自立させる。
半年後僕が去った後も、ナンパを続けられる力がある。それだけです。(続けるかどうかは本人の意思なので不問です。”続けられる力”を与える事にコミットしたい。)
実際の長期講習の内容と結果を振り返ります。以下の2人に対して長期講習を行いました。
①おきんたまでかお:
・度胸がある、肝が据わっている
・声掛けが出来ない(=掛け方が分からない)
・女慣れしていない
②Reji:
・見た目刺し出来るレベル
・ある程度女慣れしている
・ソロで声掛けが出来ない
二人とも個性的なナンパ師でしたが、共通して言えるのは「ナンパで変わりたい」という想いが本物だという点でした。(今でも思いますが、僕は舎弟に恵まれました。)
育成の方針は以下です。
序盤は丁寧に、合流をベースに「どのように声を掛けたか」とか、場合によっては一緒に連れ出しをしたりしました。連れ出した女の子とのトークを録音した音声を渡したり、それに対する考察を長文で送ったりもしました。(深夜まで長文Lineで指導した事もありました。)
終盤は徹底して厳しく指導しました。
厳しくといっても、叱責するとか批判するとかではありません。
圧倒的な実力の差を見せつけ、あえて一人にする状況を作りました。弟子の事など気に介さず、全力でナンパをする姿を見せつける。「ここまで多く声を掛けるのか」「この状況であきらめないのか」その姿勢を背中で語る事に全てを尽くしました。
育成の仕方は十人十色です。
序盤は「なぜ」から丁寧に教える。後半は自分の最高のパフォーマンスを見せ、そこに辿り着くにはどうすれば良いのかを序盤に教えた内容をベースに自問自答してもらう。これが僕の育成の方針でした。
結果、半年の期間を経て彼らがどう変わったか。
僕の個人的主観から見ても、彼らは成長しました。実際に結果を数字的に見ても彼らは成長しています。もう僕に構わず、彼らが好きなようにコンビやソロをしている姿を見ていると、それを強く実感します。
おきんたまでかおは自発的にソロ遠征に挑む程、肝の据わった行動派に。Rejiはソロでの腕前は完成。最近はコンビや箱でも結果を残しています。
「自分と同じ次元まで上がってもらう」そんな控えめな意見では無く、2人には早く僕を超えて貰いたい。おじさん、まだ負けないので。
良い講師の選び方
実際僕も多くの指導を重ねました。
その経験を踏まえた上で、どのように師事する相手を選べば良いかを書きたいと思います。特に長期講習を受講する場合は慎重になりましょう。
以下の3つがポイントです。
・講習の必要性を考える
・講習の成果イメージは明確か
・講師の実績は十分か
講習の必要性を考える
先ず講習を受けるにあたり、一旦深呼吸して「本当に自分が講習を受講すべきなのか」を考えましょう。
今の自分がいて、なりたい理想像がある。その乖離(ギャップ)を埋めるために、戦略的に講習というシステムを利用します。その為にはまず、現状と理想を正確に把握するステップから始めましょう。
ただ、1時間 数千円程度のリスクの少ない講習であれば、このプロセスをすっとばして「変わりたい!」という想いだけで飛びついても問題無いかなとも思います。
講習の成果イメージは明確か
「人に何かを教える」という技術自体は遥か昔から存在しており、またそれに適したフレームワークや検討の方式があります。(ここを語ると長くなるので、また別の記事で書きます。)
ポイントは、「どのような人に対して」「どのような内容を」「どのくらいの期間(時間)で教え」「最終的にどうさせたいか」の内容に具体性があるかどうかです。特に長期講習を検討している人は、これに加え料金も加味して慎重に選びましょう。
講師の方の多くは、こういった内容を告知のツイートに掲載しているか、または問い合わせれば共有してくれます。それを見た上で、成果イメージが付くかを検討しましょう。
講師の実績は十分か
最後に、講師の実績を総合的に見ます。実力はナンパ師としてのプレイヤーの実力と、講師としてのティーチャーとしての実力の2つあります。
プレイヤーとしての実績は、合流の実績や、ツイート上の周りの仲間からの反応をベースに判断しましょう。極端にアンチの多い講師や、誰とも合流していない講師は少々怪しいです。
講師としての実力は、受講者の声を掲載している方や、〇〇年やってますといった内容から判断できます。
分かりやすいのが無料ブログ等の形に残る発信記録です。そもそもブログを運営しているナンパ師は、その分「発信したい」という想いが強く、他のナンパ師よりも高い視座で活動している場合が多いです。
若干脱線しますが、Twitterが流行る前はこのブログをベースに合流の申請・承諾が行われていました。ナンパ師とブログは結構深い縁があるのです。
最後に
昔と違い、今は講習やnoteといった手法を通じてナンパを学習する事が可能です。取り得る選択肢が多い事は喜ばしい事です。僕も時間を作って、夏に講習をしたいと思っています。
ただ、人の成長においてもっとも大切なのは本人の意思です。
何人もの家庭教師雇ったとしても、嫌々勉強している高校生を東大に入学させる事は出来ません。
「ただ、なんとなく」といった惰性で講習を受けるのではなく、しっかりとその必要性に向き合い、選択肢を検討する。その検討した選択肢の中で講習がベストだと思えば受ければいい。ただそれだけです。
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【300部 / 75スキ突破】徹底的に王道に向き合ったストナンnoteです。良ければ序章だけでも読んでください。