俺がナンパ界隈でビジネスを始めたのは2018年くらいだから、なんだかんだ8年近くこの界隈で商売する人間を見てきた。新しく参入してくる奴も大量に見たし、一瞬だけ売れて消えた奴も、中星マインドで人生ブチ壊された某ひろっぴー&ハカパンとかも見てきた。
で、最近思うのが、ナンパビジネスで長く生き残るのに一番必要なのはビジネスセンスではなく、「同じことを延々と続けられる気質」なんじゃないかということ。継続力と言えば聞こえはいいけど、5年10年という単位で見ると、そんな綺麗な話でもない。俺を含めて、ガチの統合失調症なんだと思う。
俺も金がなくて始めた
俺がこの商売を始めた理由も、まあ金が欲しかったからだ。当時は遠征ナンパにハマっていて色々な街へ行っていたんだけど、ナンパは真面目にやるとアホみたいに金がかかる。服を買って、飯を奢って、ホテルに行って、遠征すれば交通費と宿泊費もかかる。当然、女と会う回数が増えるほど出費も増える。
しかも2018年の終わり頃には彼女が2人いた。イケてるリーマン擬態しながら継続してたもんだから、そりゃ記念日ごとに金がかかる。
ピンチだった。会社で入ってた財形は全部解約したし、親に借金が100万円あった。終わりである。
当時は今ほどナンパ界隈で情報を売る人間は多くなかったが、俺は知名度が無かった。
だから横浜、渋谷、新宿みたいなエリアを実際に開拓して、その経験を記事にして売った。最初はそれをちまちま積み上げて月3万円くらい。その後、界隈の大会(TN1)が開催される事になり、ここぞとばかりに徹夜しまくってボリュームある記事を2つ書いて大会にも優勝したらかなり金になった。
「これ普通に商売になるな」と思った。
この界隈で商売を始める奴はだいたい二種類
この8年くらい参入者を見ていると、ナンパビジネスを始める奴は大体「金がない」か「普通の仕事に向いていない」のどちらか、あるいは両方だったりする。
まずガチでストナンをやっている奴は金がない。というより使いすぎる。ハイブラを買ったり、女には全奢りだったり、ホテル代もかかる。そこで「この活動費をナンパで回収できないか」と考えて、講習を始めたり記事を書いたりする。俺も完全にこのパターンだった。
もう一つ、この界隈まで流れ着いてくる人間には社会不適合者が結構多い。バイトをバックレる、メンタルを崩す、アスペで契約間違えて会社に4,000万の損害を与える。とにかくサラリーマンとの相性が悪くて、「俺はもうここで稼ぐしかないです」みたいな奴が一定数いる。
面白いのは、副業で始めた奴は何年経っても副業のまま走ることが多いし、仕事を辞めて「これしかありません」で入ってきた奴はそのまま専業で走る。副業で大成功して華麗に独立、みたいなケースは意外と少ない。
稼げるけど、ほとんど消える
専業できるくらい、ナンパビジネスは稼げるのか?東京で活動していて、そこそこの単価の商品を持っていて、本人にも売るモチベーションがあるなら普通の会社員以上に稼ぐことは全然できる。ただし、「一時的に稼げる」と「これ一本で何年も食える」は全く別の話になる。
これは統計を取ったわけではなく完全に俺の体感だけど、1年で半分くらいは居なくなる。3年経てば残っているのは3割くらいで、5年も経てば1割くらい。売れなくて辞める奴もいれば、ナンパそのものを卒業して商売ごとどうでもよくなる奴もいる。
当たり前だけど人間にはライフステージがある。20代でナンパしか考えていなかった男も30代になれば結婚したり、本業が忙しくなったり、別の商売に興味を持ったりする。そうなれば毎日ナンパのことを発信して、ナンパを教えて、また商品を作る生活を続ける理由もなくなる。というかネタが枯渇する。
ナンパビジネスはギャンブルに近い
一方で、この商売には妙な中毒性もある。自分が書いた投稿がバズる。作った商品が予想以上に売れる。昨日まで金銭価値がなかった自分の経験や考え方に突然値段がついて、数十万円になって返ってくる。この瞬間はかなり気持ちいい。
しかも毎回同じように売れるわけではない。絶対売れると思った商品が滑ったり、逆に適当に出したものがやたら売れたりする。この予測不能さも含めて、俺はナンパビジネスって結構ギャンブルに近いと思っている。ナンパ自体も「次はいけるかもしれない」で続けてしまうけど、商品販売も似たようなものだ。
ただ、目立つことや一発当てた時の快感だけが好きな奴は、刺激がなくなると意外と早く消える。
最後に残るのは、我に返らない奴
じゃあ結局誰が残るのかというと、同じことを淡々と続けられる奴だと思う。長く残っているチバさんとかまーぼーさんとかを見ても、発信したり講習したりという基本的なことを何年も続けている。中身は少しずつ変わっても、根本的にやっていることはそんなに変わらない。
普通の人ならどこかで「俺、いつまでナンパについてTwitterで喋ってるんだろう」と我に返る。それが正常な気もする。普通に能力があって社会適性もあるなら転職したり、別の商売を始めたり、もっと違う場所へ行く選択肢もある。
それでも売上ゼロの月に耐えて、商品が滑ってもまた作って、発信が伸びなくても翌日また発信する。これを5年10年やるのは、「努力できる」とか「継続力がある」だけでは説明しにくい。
だから最近は、ナンパビジネスで長く残る条件は、才能より病気なんじゃないかと思っている。人が飽きるところで飽きず、人が不安になるところで耐えて、人が我に返るところで我に返らない。
2018年からまだこの商売についてあれこれ考えて、2026年にもこんな記事を書いている俺も、残念ながらそっち側なんだと思う。

