この作品に登場するナンパ師
ガタンゴトン….ガタンゴトン…….
僕は、電車に揺られていた。
次はー
長野ーー
長野ーーーー
お降りのお客様はーーーー
車内にアナウンスが鳴り響く。
僕は、なぜ、この地に赴いたのだろうか。
理由は分からない。
ただ、大きな何かに、引き寄せられている気がした。
駅に到着する。
予定の時刻より早く到着した。服でも見ようかとZARAを探す。
しかし、この地にはZARAどころかユニクロでさえも無かった。
ドンキしかない。
「kyoさん、、、、まだかな。」
そうつぶやく。
時刻は16:00。まだソロストをするにはつらい時間だ。
コンビはある程度可愛い子もいる。
しかし、ソロはことごとく豚しかいない。
仕方ない。kyoさんを待って、コンビをしよう。
噴水の前で待つ。
ババババババ…..
空から轟音が鳴り響く。
kyoさん「待たせたな。のんちゃま。」
の「kyoさん!!!」
kyoさん「のんちゃま。何をしている。」
の「え。。。。だってまだ16時だよ!?こんな時間からソロストなんて!?それに街には豚しか」
kyoさん「のんちゃま。ストをしろ。」
の「kyoさん・・・!?久しぶりに会ったのにそんなのって無いよ!?!?」
kyoさん「豚を抱け。でなければ、帰れ。」
の「!?!?」
kyoさん「俺は今からソロアポだ。後は任せる。達者でな。」
kyoさんは、わざわざ新幹線で2時間かけてやってきた遠征者と10分程度話した後、本当に僕を置いてソロアポに行ってしまった。
周りを見る。豚しか居ない。
逃げたい。この街から一刻も早く去りたい。
逃げちゃだめだ。
逃げちゃだめだ。
逃げちゃだめだ。
逃げちゃだめだ。
「・・・・・やります。僕が抱きます。」
1時間ほど戦っただろうか。
全く連れ出せない。
この街はこんなにも厳しいのか。
「帰りたい…」
そんな事を思った。すると、kyoさんから連絡が。
「試験稼働中の零号機を向かわせる。」
噂には聞いていた、北米の秘蔵兵器。零号機。コードネーム:175
指定された場所に向かう。
の「初めまして!」
175「・・・・」
の「!?!?」
試験稼働中か。。。。試作機だから、仕方ない。
ひたすら、街を徘徊する。
雨も強くなってきた。
175が見守る。
175「・・・・・・」
神は我を見放した。
この辺境の地で、ひたすら声を掛け続ける。
心も体も限界に近い。精神汚染が気圏域に突入する。
しかし、そこに
「パターン青!即系です!」
前方20メートル
スト値2.0くらいのちょい豚、けどタイトニットがそそるムチムチ女子を見つける。
全速力で追う。
目標に接近中。目標は駅の改札に向かっている。急げ。
距離15
距離10
距離5
距離1
「エヴァ、目標と戦闘を開始します!」
「お姉さん、ご帰宅中ですか?」
そこにはスト2.0の豚が居た。
にげちゃ、ダメだ。
女「え!?ああ、帰宅中ですけど。笑」
自分が東京から出張で来ているが、仲間に見放されて一人で寂しい事を告げる。
(あながち間違ってはいない。)
女「なるほど。私で良ければ付き合いますよ!笑」
連れ出し成功!!!!
この辺境の地で連れ出しに成功する、底力よ!!!!
175「・・・・」
175が真っ直ぐにこちらを見つめている。
勝利の微笑みを送る。
時刻は18:30分
「よし、この時間ならまだ居酒屋も混んでない。」
心が躍る。
早めに居酒屋に移動するか。
スマホを取り出し、駅の付近の居酒屋を検索する。
「長野駅 居酒屋」
その検索結果、居酒屋の件数に、息を飲む。
駅付近の居酒屋|0:00件
えっ・・・・
「ダメです!!!!初号機の思考停止!!!!予備電源にも切り替わりません!!!!!!」
うそだろ・・・・・ここにきて・・・・・?
県庁所在地の駅ビルに・・・・居酒屋が無い・・・・?
・・・・逃げちゃダメだ
(お酒に)逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
「初号機、活動を再開!!!」
「付近に居酒屋は無いのに!?どこに向かっているの!?!?」
「まさか・・・・・暴走!?!?」
「初号機、女の子を連れて移動中!!!」
「一体、どこに向かっていると言うの・・・・あれは!?」
「あ、、、あれは、、、、あの樹は・・・!?」
旧約聖書に記されているの樹・・・・
創世記にでてくるエデンの園に植えられた樹、、、知恵の実を食べたアダムがこの生命の実まで食べてしまうと神に近い生命体へとなってしまうとされている、、、、あの伝説の樹。
まさか、、、彼はここに彼女を連れ出そうと言うの!?
アルコールの提供を一切していないのに・・・・
創作オムライス、ポムの樹に・・・・彼女を連れ出すというの・・・・
「・・・・行きなさいのんちゃま!」
「ミサト!?」
「酒類も提供していない、、、、チェーン店、、、、誰かの願いじゃない、あなた自身の願いの為に!」
「初号機、案件とポムの樹に入店!」
「注文、完了。値段、1,339。」
「じっくり煮込んだビーフシチューのオムライス、出ます!」
「なんという事なの・・・・”ナンパ連れ出し”という、この緊張感あふれる場において・・・・」
「オムライスを・・・・喰ってる・・・・」
「・・・・うそ・・オエッ」
「ナンパ師の域に留めておいたのんちゃまが、本来の姿を取り戻してゆく。ナンパ師の掛けた呪縛を解いて、ナンパ師を超えた”神”に近い存在へと変わってゆく。天と地と万物を紡ぎ、相補性の巨大なウネリの中で、自らを性欲の凝縮体に変化させているんだわ。純粋に「即」を狙う、ただそれだけの為に・・・・」
「初号機、オムライスの捕食を完了。」
「・・・・のんちゃま、案件と店をでて、テルーホにインします。」
kyoさん「零号機。報告しろ。」
175「・・・・・・・・」
175「・・・・・JD、Gカポ、ハイレベを含む、合計3即です。」
shuuusuke「随分と派手にやられたな。kyo。」
閻魔「我々が居ながら、奴の暴走を止められなかった、か。全力は尽くしたんですけどね~」
kyoさん「構わんよ。全てシナリオ通りだ。」
shuuusuke「しかし、ゼーレの連中が黙っちゃおらんよ」
kyoさん「・・・・奴はまた来る。」
閻魔「ほう?」
kyoさん「その時が最後だ。奴には屈辱の坊主を味あわせる。」
shuuusuke「ナンパ師補完計画、か。」
kyoさん「すべては、ゼーレのシナリオ通りに。」
次回予告
kyo司令の読み通り、再び長野の地に足を踏み入れるのんちゃま。絶望に暮れる彼に下された悲劇的な運命。
時を同じくして、味噌より奇襲を掛けるナンパ師、「アーリー」。
仙台より飛翔する謎のスト値2.5の男、「おきんたまでかお」も加わり、戦いは混乱を極める。
この街に、救いはあるのか。
さーてこの次も、サービスサービスゥ♪
オフパコを絶対に許さない、地獄の果てまで追い詰める「のんちゃま」と、何度言われてもオフパコしちゃうウッカリ者のチンパンジー「kyoくん」の、繰り返される激戦の記録です。この戦いから、目を反らすな!